着物について

着物の値段はあって無いようなものだから、購入する時に注意すべき3つのこと

着物には相場は存在しない!?

電化製品や食料品などは多少の変動はあるものの、相場というものが存在しますよね。

電化製品だったらK店だと50,000円だったのがY店で45,000円、B店だと43,000円というように同じ製品でも違いがあります。 

食料品も同じようにこっちのスーパーよりもあっちの方が10円安いとかってよくありますよね。

これは沢山仕入れるから卸値を下げられるのでその分安く販売出来たり、お店側が企業努力で利益を減らして安くしたりと色々です。

この値段の変動が言わば相場です。 

でも例えば50,000円の電化製品が5分の1の10,000円で販売される事は正規ルートではまずありえません。 これは相場の範疇から外れています。

でも着物業界ではそんなありえないことが日常茶飯事なんです。

5倍の価格で売られる着物

これは僕が実際に呉服屋さんの店外催事で見た出来事です。

良心的な呉服屋だと20万弱で販売されている上田紬の着物がなんと60万円で販売されていたのです! およそ3倍の値段です。

もっと言うと工房だと織元直売価格で12万円ほどですので5倍の値段で販売されていたことになります。

全く同じ着物(上田紬)が3~5倍の値段の開きがあるってちょっとおかしいですよね。

どうしてこんなに値段に違いがあるんでしょうか?

値段の違いは中間マージンや経費分が上乗せされているケースが多い

電化製品だと値段が高ければ高機能だったりしますが、着物の場合は値段イコール価値とは必ずしも限らないのです。

同じ着物なのに場合によっては5倍近い値段の違いがあるのは価値があるからではなくて間に入っている業者(問屋)の数が多いために中間マージンがその分多めに発生しているせいか、もしくは店外催事だと会場費などの経費がそのまま着物に上乗せされているからです。

以上のことを踏まえて、着物を購入する時に注意すべき3つのことを紹介します。

1、衝動買いはなるべくしない

着物を合わせてみて、とても気に入ったからと言っても即決するのはなるべくならしない方がいいです。 

もちろんご自分が本当に気に入って値段もそれで納得しているなら別ですが、「着物は気に入ったけどちょっと値段が、、、」という時は一度冷静になって、その着物が必要かどうかも含めて考えてみた方がいいですね。

2、店外催事にご用心

着物業界には古き悪しき習慣とも言うべき店外催事という手法が存在します。

要は大きな会場を借りて開催する展示会なのですが、時には観劇ツアーという触れ込みで参加者を募っておいて、その合間の時間に展示会場に案内して売りつけるというだまし討ちのようなやり方もあったりします。

店外催事は主催する側は会場費などの莫大な経費がかかりますので、それらが着物の価格に転嫁されている為に通常で売られている価格よりも高い場合がほとんどです。

ですので、店外催事では見るだけというのがいいですね。

3、なぜこの価格なのかをちゃんと説明してもらう

着物って敷居が高いイメージからなのか、値段がついているとこういうものだと思って思考停止してしまう方が多いように思います。

売り手も「これは丹精込めて作られていますからちょっと高いんですよね」と説得力があるようなことを言っているようで、実は抽象的な表現をしていたりします。

それを鵜呑みにしないで、どうしてこの価格なのかをご自分が納得いくまで聞いてみるのがいいです。

しっかりとした説明をしてくださるならそれはそれ相応の価値があるものでしょうし、曖昧な表現で説明を濁すならばそれは値段ほどの価値がないものなのかもしれません。